篠山病院存続で近隣破たん回避

2008.06.02
丹波の地域医療特集

 篠山病院の2007年度の患者数は、 入院患者が延べ4万6085人、 1日平均125・9人。 外来患者は延べ9万2390人、 1日平均は378・6人だった。
 07年に、 篠山市消防本部が621人、 丹波市消防本部が73人の救急患者を同病院に搬送。 篠山市消防本部から同病院への搬送は37・3%で最も多くの患者が運ばれた。
 篠山病院の常勤医師数は22人。 県立柏原病院の医師数が18人まで減っており、 丹波地域の病院では最も多くなった。
 丹波市の県立柏原病院、 柏原赤十字病院が医師不足により弱体化しており、 丹波医療圏域における篠山病院の重要性は増している。 また、 篠山病院が撤退となれば、 三田市など周辺地域への搬送が大幅に増え、 ドミノ式に医療崩壊が進む可能性があった。 篠山病院存続の決定は、 周辺地域を含めた重要な医療資源が守られたことになる。

関連記事