「守る会」の丹生代表 国の検討委員に

2008.07.18
丹波の地域医療特集

 県立柏原病院の小児科を守る会の丹生裕子代表 (37) =市島町喜多=が、 17日に初会合を開く厚生労働省の 「安心と希望の医療確保ビジョン具体化に関する検討会」 の委員に就任する。 舛添要一厚労相から要請があった。 委員11人のうち、 非医療関係者は、 丹生代表と、 法曹関係の大学院教授の2人のみ。 「国民代表」 としての発言を期待されているという。
 先月、 同省がまとめた同ビジョン (医療従事者の数と役割、 地域で支える医療の推進、 医療従事者と患者・家族の協働を推進) を具体化するための方策を検討する。
 同ビジョンでは、 医師不足の原因の1つとされる医学部の定員を削減する1982年の閣議決定を見直すなど、 歴史的に重要な政策転換を提起しており、 細部を詰める検討会は重要な役割を持つ。
 丹生代表は、 「家族も仕事もあり、 東京での会議に何度出席できるか分からず、 また、 何を言えばいいのか分からない部分もあるが、 『患者とお医者さんはパートナー』 ということなど、 会の活動で学んだことを言いたい」 と話している。
 検討会の座長は、 日本医学会会長の高久文麿・自治医大学長。 舛添大臣も出席する。 8月末までに5、 6回の開催予定。

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