篠山市は支所の統廃合案を見直し、 「当面は現行の5支所体制を継続」 と方針を変更した。 28日に開いた議員全員協議会で篠山再生改革案の修正項目として説明した。
6月の当初案では、 来年度から、 城東・多紀支所を統合、 丹南支所は廃止するとしていたが、 住民や議会の声に押される形で変更した。 酒井隆明市長は 「組織の合理化が目的だったが、 反対の声が大きかった。 人員配置の問題なので、 財政上の後退はない」 とし、 「ただし支所の業務は大幅に縮小する。 職員数は半分ほどにできるのでは」 と述べた。 支所の現職員数は丹南のみ6人で、 城東、 多紀、 西紀、 今田は4人。
支所が取り扱う業務は、 福祉関係の事務を追加するが、 団体事務局の受け持ちや相談業務はやめる方針。 また城東・多紀、 西紀・丹南・今田間で連携を図り、 公民館との一体的な運営を行う。 統廃合については、 2010年から本庁に設置予定の総合窓口の利用状況を見ながら引き続き検討するという。
支所の廃止をめぐっては、 城東地区で反対意見が強く、 すでに存続ととれる方向性を示していたが、 丹南支所についても事務の取扱件数の多さに加え、 「城東が残るなら不公平ではないか」 と反対の声が大きくなっていたという。