県立柏原病院の循環器内科が、 平日は夜間を含め24時間体制で心疾患患者の受け入れを始めている。 平日夜間の循環器内科救急の再開はおよそ5年ぶり。 同科は昨年度、 心臓カテーテル手術など、 心臓の血管を広げる手術を98件手がけた。 内科医不足が顕在化する前の2004年度を上回る数字で、 丹波市消防本部によると、 救急車で搬送され心臓疾患と確定した患者の市内医療機関への収容率も、 3年前は5割以下にまで落ち込んでいたが、 今年に入り7割に回復するなど、 同科の診療機能回復を裏付けている。 同科は7月に循環器内科専門医の常勤医が1人増え、 5人となる見通し。
同手術件数は、 08年度に年間5件となり、 神戸大、 県、 市の 「循環型人材育成プログラム」 で循環器内科医が派遣された09年度から増加に転じた。 10年4月に河悟医長と竹安伸午医師が着任。 翌5月から平日1日だった日中の救急受け入れを5日に拡大。 今年4月、 新たに後期研修医2年目の山路哲雄医師が就職。 今月になり、 川森裕之医長が神戸大から派遣され、 4人体制 (河、 川森両医師は専門医) となった。 技術のある川森医長が着任する見通しとなったゴールデンウイーク開けから、 平日の日中と輪番当番日の水曜夜間に限っていた受け入れを平日夜間にも拡大した。 市消防本部の救急隊が、 直接同科医師の携帯電話に受け入れ要請ができるホットラインを設けた。