「不登校1人で悩まないで」 経験者が自助グループ

2012.03.22
ニュース

 不登校を経験した10―20歳代の若者が、 子どもたちによる子どもたちの不登校支援グループを立ち上げ、 自由に話しあう座談会を開いている。 他愛のない雑談をしつつ、 自分の思いを吐き出し、 楽になろうというもの。 「不登校や引きこもりで苦しんでいる人はいると思う。 1人で抱え込まず、 一緒に話をしよう」 と、 参加を呼び掛けている。

 不登校、 引きこもりの子を持つ保護者らでつくる 「氷上子育て親の会」 の会員の子どもら、 不登校、 引きこもりを経験した当事者が誘いあってグループをつくった。

 グループ名は、 「でぃあすてっぷ」。 インターネット上にブログ (http://dearstep.blog81.fc2.com/) を開設している。

 29歳までの、 不登校生、 または不登校を経験した人が対象で、 子どもだけで気兼ねなく語り合うため、 親には参加しないよう求めている。

 昨年2月に発足し、 これまでに5回、 座談会を開いた。 仕切るのは、 元不登校経験者の20歳代の男女。 「学校に行こうとするとお腹や頭が痛くなる」 「お腹の病気」 「激しい人見知り」 などの理由で不登校、 保健室登校を経験した6人 (15―24歳) が参加している。

 全日制高校でつまずき、 通信制高校を卒業後、 フリーターとして働く人や、 中学校不登校から今春、 高校に進学する新1年生、 高校は中退し、 高校卒業程度認定試験に合格した大学生など、 経歴はさまざま。

 かつての自分と同じ境遇にある人の力に少しでもなれればと、 チラシを作り、 丹波市教育委員会のレインボー教室や子育て親の会で配るなど、 地道に輪を広げようとしている。

  「参加することへの不安もあると思うが、 人と楽しくしゃべるだけで心がほぐれる。 1人じゃないことを分かってほしい」 と、 参加を呼びかけている。 同グループのメールアドレスはdearstep@hotmail.co.jp

 

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