保育園と幼稚園の機能を一つにした認定こども園の設置に向け、 同園を運営する新しい法人が2日、 市島地域で2つ、 春日地域で1つ設立される。 市島地域では、 吉見・三輪・鴨庄が一つになり 「市島福祉会」 を、 竹田・前山地区が一つになり 「竹山愛育会」 を立ち上げ、 それぞれ1園に集約。 春日地域では5つの地域で 「春日福祉会」 を設立し、 黒井・船城で1園、 春日部・国領・大路で1園の計2園を運営するかたちとなる。 いずれも2014年4月の開園をめざす。
各法人とも2―3日に理事会を開いて新役員などを正式決定し、 新体制をスタート。 14年のこども園オープンまでは、 現状の施設運営を継続する。
これまでに、 保育園や幼稚園職員、 地域代表や保護者などで構成する地域協議会で、 市島地域は 「2法人2園」、 春日地域は 「1法人2園」 の方針を決定。 昨年5―6月に設立委員会を組織して以降、 県への認可申請手続き、 新法人の規約作成、 新園舎の用地選定などの作業を進めてきた。
市島福祉会は、 昨年5月に設立委員会 (吉見公之委員長) を組織。 新園舎の用地を三ッ塚児童公園西側 (市島町上垣) の土地 (約5700平方メートル) に決め、 用地買収が最終段階まで進んでいる。 園舎の基本設計も完了した。 今年度中に園舎と造成工事の実施設計を終え、 2013年度に着工するスケジュール。
吉見委員長は、 「新園舎でこども園がオープンするまでには職員の待遇など、 調整すべき課題も多い。 法人として、 子どもたちのために良好な環境づくりを進め、 職員を後押しすることにもつながれば」 と話している。
竹山愛育会も同年6月に設立委員会 (小笠原正義委員長) を組織。 現在、 竹田地区と前山地区の中間の竹田バイパス沿いに絞って、 新園舎の用地を選定中。 小笠原委員長は、 「園舎の位置を確定するのが当面の課題。 地域に根差した、 すばらしい養育ができる法人、 こども園をめざしたい」 と話す。
春日地域は、 同年5月に設立委員会 (高見謙二委員長) を組織。 2日にまず、 春日部福祉会 (かすかべ保育園)、 進修福祉会 (進修保育園)、 大路福祉会 (認定こども園三尾の森おおじ) が合併。 残る天理教春日部分教会 (明徳保育園) は、 こども園がスタートする時点で統合する。