汚泥乾燥施設が完成 あさぎり苑

2012.04.05
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 篠山市が、 し尿処理施設 「あさぎり苑」 (同市西岡屋) 内で建設を進めてきた汚泥乾燥施設が完成し、 3月31日、 点火式が行われた。 西岡屋自治会役員らをはじめ、 近隣自治会などから約20人が出席。 式では酒井隆明市長が 「地域のみなさんの理解が得られ完成した。 住みよい住環境をおかすことのないよう配慮しながら運営していく」 とあいさつし、 スイッチを押して乾燥バーナーに点火した。 このほか、 見学説明会なども開かれた。 4月2日から稼働している。

 2010年6月、 工事に着手。 工事費は6億9500万円で、 国の補助を受けた。 老朽化した機器を更新して維持管理するよりも、 新たに乾燥機能を備えた施設を設置する方が年間約6100万円もの経費削減につながるとして事業を進めてきた。 新施設の耐用年数は18年。

 市によると、 市内では1日当たり平均で約9トン、 最大約12トンもの汚泥が発生している。 市内27カ所に点在する下水処理場で処理した汚泥を、 脱水設備を持つ7カ所に分配して脱水。 重量を約2割減らした脱水汚泥を民間業者に依頼して、 加古川市や岡山県の汚泥処分場に運んでいた。

 施設の新設により、 脱水汚泥を一旦、 あさぎり苑に集め、 重油を燃料とする乾燥バーナーの熱風 (約800度) で乾燥させ、 重量をさらに3分の1にまで減量化してから民間業者に引き渡す。 乾燥能力は1時間当たり約1・8トンという。 運ばれた汚泥は肥料化されているという。

 同施設の建設計画が持ち上がった際、 悪臭などを心配する地元住民らが建設に反対。 当初予定していた昨年4月からの稼働が延期された経緯があるため、 市は建設時から悪臭や騒音など、 環境への悪影響を監視する地元自治会選出の 「地元モニター」 8人を設置した。 稼働後も引き続き、 西岡屋から4人、 東吹から1人の計5人のモニターが監視を行い、 月に1度、 その結果を市に報告する。

 

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