丹波市教育委員会が、 市内の19小学校7中学校に呼びかけ昨年度実施した 「ぼくのわたしの節電省エネ大作戦」 で、 6―12月の電力使用量が、 2011年度は10年度より11%減った。 節電により節約できた電気料金の半額を学校に備品購入費として還元する。 還元額は150万円程度で、 6月市議会に補正予算案を提案する。
削減量は、 全体で22万6170キロワットアワー。 小学校2―3校分の年間使用量に相当する。
11年度は、 179万9413キロワットアワー。 10年度は、 202万5583キロワットアワーだった。
こまめな消灯、 使わない電化製品はプラグを抜く、 エアコンの温度設定に気をつける。 ゴーヤーのグリーンカーテンを作るなど、 地道な取り組みが行われた。
学校の改築状況や学校規模、 社会体育で体育館を使う頻度、 「大作戦」 開始前からの節電の取り組みなどが異なるため、 同一条件での比較はできない。
削減率トップは、 22%削減の山南中。 削減量トップは、 春日中の3万6257キロワットアワー (削減率14%) だった。
山南中では昨年度、 生徒会がポスターを作って啓発に務めた。 職員室を始め、 学校中の照明スイッチに、 どこを押せば、 どこが点灯するかを記載し、 必要部分を絞り込んだほか、 教師も、 職員室ではエアコンがわりに扇風機を使い、 ガスで湯を沸かし、 電気ポットは保温のみに使うなど、 生徒の取り組みに協力した。
市教委は、 今年度も同作戦を実施する。 小田繁雄教育長は、 「児童、 生徒のがんばりが数字で表れた。 節電の意識づけがなされ、 習慣になり、 家庭にも波及することが期待できる。 前年度と比べ、 どれだけ減らしたかを見るやり方では年々苦しくなるので、 何年かの平均によって還元額を決めるなど、 運営方法は考えていきたい」 と話している。