丹波市青垣町稲土の菅原集落に、 古民家を改修した田舎暮らし体験宿泊施設が12月9日、 オープンする。 同日午前11時半から、 事業実施主体の神楽自治振興会 (足立宏之理事長) や、 地元菅原集落、 阪神地区の都市住民65人らが参加し、 開会を祝う式典と、 体験利用説明会を開く。
神楽校区への移住を促すための試みで、 希望者に1カ月単位で同古民家を貸す。 利用料は、 1カ月3万5000円 (別途光熱水費が必要)。
築120年の木造平屋建て草葺き住宅。 約120平方メートルある大きな家で、 庭も畑もある。
移住体験ゾーンと地元利用ゾーンがあり、 移住体験ゾーンには、 和室三間がある。 地元利用ゾーンは、 土間 (52平方メートル) で、 囲炉裏があるリビングと台所は共用。 囲炉裏は、 同集落の伸栄鉄工の足立覚さんが自在かぎと炉を、 大工の壇正弘さんがケヤキで炉縁を作った労作。
菅原集落の住民総出で運営組織 「菅原古民家の会」 (壇正弘委員長) を結成。 草引きや掃除洗濯、 鍵の授受、 利用説明、 川遊び、 農作業など7つの班をつくり、 施設利用者をサポートする。
壇委員長は、 「神楽を気に入ってもらって、 空き民家活用につながり、 人口が増えれば。 漬物の講習会や一杯飲みに使い、 集落の交流にも利用したい」 と話している。
県の 「田舎暮らし推進モデル事業」 の一つ。 同振興会 (0795・87・5808)。