兵庫県丹波市春日町中山の大悲山円通寺跡に建つ観音堂で4月21日、 十一面観世音菩薩の胎内におさめられている秘仏、 約3センチの観音像のご開帳法要が33年ぶりに行われる。 田村庄一自治会長 (68) は、 「中山地区だけでなく、 他の地区からも参拝してもらえれば」 と呼びかけている。
約350年前、 秘仏の観音像をまつっているお堂が焼失。 夜の焼け跡で古木が光っていたので調べてみると、 お堂とともに焼失したはずの観音像が見つかった。 雨露にさらされている状態だったので、 十一面観世音菩薩を作って、 その胎内におさめ、 以来、 火難災難よけの仏さまとして祭られている。
同地区は5年前に観音堂を建て直しており、 新しい観音堂として初めてのご開帳法要となる。 当日は、 同地区の正覚寺の嵐純昭住職の手により取り出される。
田村会長は、 「最近では、 地域の伝統行事に対する関心も薄れつつあると感じている。 歴史文化に関心を持つきっかけになれば」 と話している。
観音堂の開場は午前9時から。 篠山市の 「まるっち~ず」 による福祉漫才も行われる。
田村会長 (TEL0795・75・1002)。