モミジ目当ての観光客が丹波市に押し寄せる11月。 「丹波もみじめぐり」 (10カ寺) に名を連ねる岩瀧寺 (丹波市氷上町香良) の境内と高源寺 (同市青垣町桧倉) のバス駐車場前に、 新たに 「茶店」 ができた。 岩瀧寺は直営、 高源寺近くの店舗は、 神戸市からIターンした女性が営む門前店。 「紅葉を楽しんだ後、 腰を下ろして一服してもらえれば」 と来店を呼びかけている。
◆シックな一戸建て「瀧庵」 岩瀧寺
岩瀧寺直営の茶店 「瀧庵」 (午前10時から。 080・5718・7675) は、 本堂へ続く石段の登り口にある。 昨年まで方丈で提供していたコーヒーや抹茶を同店で提供する。
和風でシックな色合いの木造平屋建て。 木立の中にあり、 窓を大きく取り、 外の景色が楽しめる設計にした。 飲み物のほか、 うどんと小鉢、 精進和弁当 (要予約) などを提供する。
テーブル席が30席あり、 作品展示場や会議室にも使いたい意向。 季節営業で、 11月中は営業。 春に営業を再開する。
「休んでもらえる所を作りたかった」 と和田龍光住職。 「静かに紅葉をながめ、 ゆっくりしてもらえれば」 と話している。
同寺は16、 17の両日、 「もみじまっさかり祭り」 を開く。 地元の米と野菜を使ったおにぎりと汁物の無料接待がある。
◆Iターン女性経営「孔雀のぱい」 高源寺
高源寺参道入り口の国道427号沿いに先月開店したのが、 「孔雀のぱい」 (0795・80・7717)。 還暦を機に自然の中で暮らそうと越してきた佐藤宏子さんが経営する。 テーブルやカップは、 営んでいた神戸市内の喫茶店で使っていたもの。 コーヒー豆も、 神戸時代と同じものを取り寄せて使っている。
以前、 雑貨店だった店舗を借りた。 席数は、 店内8席と屋外テラスが5席とこぢんまり。
「高源寺という名勝があり、 分かりやすい場所ということで、 ここを選んだ」 と佐藤さん。 「水が優しく、 とてもおいしい。 山並みもきれい」 と気に入っている。
店内には、 念願だったクッキー工房も設け、 おいおい焼いていく。
「桧倉の良さを発信する基地になれれば」 と話している。 当面は、 午前8時―午後4時の営業。