篠山市城北地区の北沢田自治会 (山田國弘自治会長) が11月17日、 同地区を通る県道沿いでスイセンの植栽を行った。 球根の数は約2200個。 今後3カ年計画で計6000個ほどを植え、 「水仙郷」 を目指す住民らは、 「スイセンのようなすばらしい人生の花を咲かせることができる地域になれば。 また球根は分化して数を増やすので、 若い人たちが増える願いも込めました」 と笑顔で話していた。
65歳以上の住民が35%を占め、 小学生もいない同地区。 高齢社会真っただ中で、 希薄になりつつある近所付き合いに懸念を抱いた自治会役員らが、 住民らで花を植える活動を通して、 親ぼくを深めようと企画した。 活動費用には県の緑化事業、 環境保全事業などの補助を受けている。
この日は住民約40人が参加し、 地域を通る県道301号線沿い700メートルに渡って2200個のスイセンの球根を植栽。 土に穴を掘っては、 1メートルごとにスイセンの球根を植えていった。
再来年までに毎年2000個ほどずつ植栽し、 6000個ものスイセンが咲き乱れる空間を演出する。
当初は役員のみで行うことも考えたが、 「自分が植えた花」 と親しみを持ってもらおうと、 住民に協力を呼びかけた。
山田自治会長は、 「経済成長とともに核家族化が進み、 隣近所の関係が希薄になっている昨今。 春を呼ぶスイセンを植えることで、 明るい地域になれば」 と話していた。