「これまで通り」主張 市長「時間ほしい」 青垣新水源問題で「水道水考える会」

2014.01.30
ニュース丹波市

 丹波市青垣町東芦田水源地の水が、 国が定める水質基準0・05ミリグラム以下 (1リットルあたり) を上回るマンガンを含んでいる問題で、 給水される予定の青垣町芦田、 佐治地区、 氷上町幸世地区の住民らでつくる 「丹波市の水道水を考える会」 (足立幸信代表) の会員12人が28日、 丹波市役所で辻重五郎市長らと懇談した。 住民に 「実施していない」 と説明していた水質検査の結果を隠ぺいしていたことについて辻市長が改めて謝罪し、 「真相を究明し、 解決策を模索していく」 と理解を求めたのに対し、 同会の会員からは 「真相究明よりも、 地元住民としては、 これまで通りの水を飲ませてほしいだけ」 と強調し、 懇談は平行線をたどった。

 2012年8月に起きた濁水事故について、 同会側は 「基準値を超えたマンガンを流した時点で、 試運転であっても水道法違反だ」 と主張。 市側は、 「水道法違反であるという解釈と、 供用開始時点を前提とした法律であるという解釈があり、 今後、 第三者委員会で協議、 究明されるはず」 と説明した。

 同会側からは、 「基準を超えるマンガンを含んだ水を飲まされ、 『除去するので大丈夫です』 と言われても、 うそで固められたような水はもう飲めない」 などと、 事業中止と、 これまで通りの給水を訴えた。 これに対し、 辻市長は、 「住民のみなさんの気持ちは大切にしたいが、 今後の方針が定まっていない現時点では、 何も言えない。 考える時間がほしい」 と答えた。

 足立代表は、 「計画の白紙撤回に向けて、 署名も続け、 運動をさらに広げていきたい」 と話した。

 

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