2010年策定の 「市環境基本計画」 を市と協力して推進している市民団体 「篠山環境みらい会議」 (田井彰人会長) の里山部会 (倉垣利明部会長、 8人) が、 市城東支所北東にある剛山 (北嶋) で進めている里山整備が3年目に入った。 これまで間伐やビオトープの整備を行ってきた。 2月16日には整備状況を初めて一般公開する。
里山部会は、 同会議の 「環境教育」 「エネルギー」 の3部会の一つ。 剛山の整備は、 里山整備のモデルとして、 市民に地域の自然環境や景観などについて考えてもらうきっかけにしようと2011年12月に着手。 標高約50メートル付近に弥十郎ヶ嶽を眺められる展望スペースを設ける整備を進めている。
これまで、 およそ月1回のペースで整備。 篠山東雲高校や神戸大学の篠山フィールドステーション (東新町) の学生たちと一緒に竹を伐採し、 間伐を進めてきた。 また、 4つの池を設けたビオトープも整備。 今年は、 さらに伐採を進め、 2015年春の展望スペース完成を目指す。
伐採は、 部会員やサポーターら毎回約10人が進めている。 伐採した木は薪にして持ち帰ることができる。 ボランティアを募集している。 希望者は同会議事務局の市環境課 (079・552・6253)。
また、 同会議は2月16日、 里山整備啓発イベント 「知っとってか?里山の今と昔・そして・みらいへ」 を開く。 午前10時―正午、 剛山の整備状況を公開し、 現場見学と木の切り出しのデモンストレーションを行う。 午後零時半―同3時、 城東公民館 (日置) で講演会と実践報告。 兵庫県立大学の服部保・名誉教授が 「里山の現状とその整備の必要性 (仮題)」 と題して講演。 辻を知ろう歩こう会、 神戸大学ささやまファン倶楽部、 同会議里山部会が実践報告する。
会場では篠山東雲高校が木工クラフトやリース作りのワークショップを開くほか、 ペレットストーブや薪ストーブの写真、 山仕事の道具を展示。 手おのによる椅子づくりの実演もある。
午前の部の参加者には薪を一束、 午後の部の参加者には篠山産の割りばしをプレゼント。 また、 天ぷら油を持参した人にはエコ石けんを贈る。 イベントの参加費は無料。 午前の部のみ申し込みが必要。 市環境課へ。
また、 同会議はイベントで展示する山仕事の道具と、 使用中の薪ストーブ・ペレットストーブの写真を募集している。 提供希望者は30日までに市環境課へ。