三たん随一といわれる 「柏原厄除大祭」 が17、 18の両日、 柏原八幡神社と、 柏原中心市街地一帯で行われ、 厄除けを祈願する参拝者が列をつくり賑わった。 同神社周辺では多くの屋台が軒を連ね、 各種団体による催しものも行われ、 祭りをいっそう活気づけていた。
17日深夜から18日未明にかけて、 同神社 (千種正裕宮司) で日本最古の厄除神事とされる 「青山祭壇の儀」 が行われた。 深夜零時前になると、 全ての明かりが消され、 境内の厄除神社横に造られた祭壇 「青山」 の前で神事が執り行われた。
「厄除けの神さま」 たちと、 厄をもたらす 「やくがみさん」 たちが降臨し、 厄除けの神さまには祝福を祈る一方で、 やくがみさんたちももてなし、 「厄を与えないでください」 とお願いするという。 参拝者たちは闇夜の神々しくぴんと張り詰めた空気の中で行われる神事を見守りながら平穏な暮らしを願っていた。
氏子の役員たちが三重塔の前で甘酒を振る舞ったほか、 参道や本殿などに人員を配置し、 倒れる人がいないかを見守るなど、 大祭を陰で支えた。 代表役員の畑茂和さん (79) は、 「毎年、 大祭が来るたびに、 立派なお祭だなと感じる。 先人が大事にしてきた伝統をこれからも守っていきたい」 と話す。
家族で福引を楽しんでいた前川圭介さん (46) =柏原町柏原=は、 「今年は4月から消費税も上がり、 それ以降、 景気がどうなるのか気になりますね」 と話していた。