用地選定参考に投票「中央」16、「井原」13  山南地域中学統合準備委

2014.02.06
ニュース丹波市

 丹波市山南地域市立中学校統合準備委員会 (柳川瀬義輝委員長、 36人) の第12回会合が1日、 山南住民センターで開かれた。 現段階での意思表示として、 「山南中央公園付近」 「井原付近」 の2候補地の中から、 出席した30人の委員で投票を行った。 その結果、 「山南中央公園付近16票、 井原付近13票」 (柳川瀬委員長は不投票) と拮抗した結果になった。 柳川瀬委員長は 「今回の投票結果で候補地を絞り込んだわけではない。 今後は、 各委員がそれぞれの団体や地域に結果を持ち帰り、 今回話し合った内容を報告して議論を重ねてほしい。 交通対策や安全面など、 妥協点を模索する作業に入っていきたい」 と話し、 会議を締めくくった。

 

 会合では、 それぞれの立場から委員が意見を述べた。 井原付近を推す委員は、 「井原は今後も、 山南町の経済や人口、 道路事情、 産業的にも中心的な役割を担う地域になると思うから、 候補地にふさわしい」 「スクールバスの問題。 中央公園に決まると、 大型バスが複数台必要。 井原なら、 和田地区はバスが不要。 長い目で見た時には経費が少なくて済むのではないか」 などと話した。

 一方、 中央公園付近を推す委員は 「どこに決まっても、 バス通学になる生徒が出てくるのは避けられない。 通学の条件は対等になっていると思う。 大きな土地の買収や、 地権者との話し合いがどうなるかわからない井原付近ではなく、 中央公園付近なら、 ある程度期限が見えるのでは」 と話した。

 このあと、 柳川瀬委員長が 「委員会として、 どちらの方向を向いているのかを確認したい」 と話し、 投票することになった。 「それは候補地を決定するということではないのか」 との委員の意見に対し、 「今回の投票結果で決めるということではないが、 基本的には票の多い候補地を中心にし、 票の少なかった候補地を推す委員が納得できるラインを模索していきたい」 と返した。 委員の中には 「どのような結果になっても、 お互いが歩み寄っていかなければならないと思う。 でないと、 いつまでたっても前に進まない」 との意見もあった。

 委員から、 欠席した6人の委員の取り扱いについて指摘があり、 「欠席者6人は票の上では大きな数字だと思う。 趣旨を文章で書いて郵送し、 後日開票ということにはできないのか。 その人たちの意見も尊重すべきでは」 との意見があったが、 「出席率も高いし、 通常の選挙の手順として、 このまま投票することで理解いただきたい」 と柳川瀬委員長が返した。

 両候補地名が書かれた用紙に 「○」 を付けて投票。 結果を受けて柳川瀬委員長は 「非常に近い結果。 これが委員会の総意ではなく、 今後はお互いに妥協点を探りあう行為をやっていきたい。 それぞれの団体や地域に結果を持ち帰り、 議論を地域として重ねてもらいたい。 中央公園付近にするのなら、 通学方法や安全対策をどうするというように、 いろんな課題が出てくると思うが、 お互いが理解出来る範囲で妥協点を探り、 まとまればその内容を教育長に提言したい」 と話した。

 市教委は 「非常に拮抗した結果になり、 どちらかに大きく傾いた、 という状況にはないという認識をしている」 と話した。

 

関連記事