宮城の剣士に竹刀贈る 丹波の剣道部も募金 春日の槻さん

2014.04.10
ニュース丹波市

 三田祥雲館高校の槻浩之教諭 (39) =丹波市春日町黒井=がこのほど、 篠山、 丹波、 三田各市の中・高校剣道部などから募った寄付金を使って、 東日本大震災で被害を受けた宮城県気仙沼市の少年剣道チームに新しい竹刀を届けた。 併せて行った同校生徒有志のボランティアツアーには、 篠山市今田町木津の山口拓海君 (3年) も参加。 物心両面での支援を行った2人は、 「たくさんの人に協力してもらったおかげで活動できたことに感謝したい」 と口をそろえた。

 剣道部顧問を務めている槻さんは、 昨年3月のツアーに同行した際、 「南気仙沼少年剣道会」 と交流。 市内で唯一の剣道防具店が津波で流され、 遠く離れた店へ剣道用品を買いに行かなければならなくなっている現状を聞いた。

 募金を集めて被災地の少年剣士に竹刀を贈ることを地元で提案したところ、 篠山市では篠山鳳鳴高校剣道部、 丹波市では氷上、 春日、 市島中学校の剣道部、 三田市でも剣道団体などが協力。 集まった13万5000円で宮城県の剣道防具店に竹刀45本を注文し、 3月25日に現地を訪れた際に気仙沼剣道連盟の千葉勝康会長を通して、 市内4つの少年剣道チームに寄贈した。

 千葉会長は、 「遠くのみなさんに気にかけてもらっていることがとてもうれしい。 これを励みにしながら剣道を続けていく」 と感謝していた。

 山口君ら生徒有志9人は25、 26の両日、 普段同校で取り組んでいる木工クラフトのワークショップを気仙沼の公民館で開催。 地元の子どもたちや保護者とともに木製の写真立てをつくりながら交流した。

 槻さんは、 「今回の活動が、 何かこれからの、 末永い交流のきっかけになれば。 いつか地元の剣士たちを連れて、 気仙沼で練習試合ができたら」 と新たな交流に胸を膨らませていた。

 

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