大杉の治療終わる 枝切りベルト固定 円通寺

2014.05.15
ニュース丹波市

治療が終わった円通寺の大杉

丹波市氷上町御油の円通寺にある市指定天然記念物の大杉の治療がこのほど終わった。 1382年に同寺が立つ前からあったと伝わる由緒ある大木。 総代らは、 「古い木を何とか守っていきたい」 と話している。

放生池のほとりに立ち、 高さ約17メートル、 幹まわりは6メートル。

1月の大雪で折れた枝を除去した。 過去の台風、 落雷で木に裂け目ができており、 揺れて裂け目が拡大するのを防ぐため、 大きな枝も切った。 鉄のベルトできつくしめ、 裂け目にカバーを施した。

安田義弘総代を中心に、 総代の3人が足場を組んで作業した。

同スギは、 皇位継承に敗れた源融 (みなもとのとおる=光源氏のモデルとされる) が890年に建立した 「賀茂大明神」 のご神木とされる。

氷上町が天然記念物に指定した1979年当時は、 樹高が30メートルあった。

関連記事