柏原支所を観光拠点施設に 案内所・カフェ・ギャラリー 丹波市観光協会柏原支部

2014.05.18
ニュース丹波市

丹波市観光協会柏原支部が、 観光拠点施設に移行することを提案している市柏原支所=柏原町柏原で

丹波市観光協会柏原支部 (足立陽司支部長) はこのほど、 1935年 (昭和10) に建てられたレトロな雰囲気が残る市柏原支所 (木造2階建て) を、 市の観光拠点施設として活用した場合の具体案をまとめ、 「提案書」 として同協会本部に提出した。 1階には協会本部事務所のほか、 観光案内コーナー、 カフェ、 ギャラリー、 2階には多目的ホール、 和室などを備える構想で、 「実現に向けた一つの指針になれば」 としている。

市観光協会は2010年8月、 観光客の受け入れ体制の充実や、 立地の良さなどから現支所を観光拠点施設として活用させてほしいとの要望書を市に提出。 一方の市は、 11年策定の 「市庁舎等整理統合基本計画」 に基づき、 支所機能を住民センターへ移し、 一体化をはかる方針を打ち出した。 市は12年3月、 柏原総代協議会に対し、 柏原支所業務の住民センターへの移転について 「その時期は平成27年4月とする」 などと回答している。

支所活用がいよいよ具体的な話になり始めた場合に、 一定の構想を持った上で対応できるようにと昨年8月、 支部理事20人で構成する 「観光拠点施設推進プロジェクト会議」 (亀井敏数代表) を組織。 観光情報発信基地としての望ましい姿、 地域住民の交流の場づくり―などに重点をおいて議論した。

今年3月までに、 旧村役場跡施設の活用事例として、 「大正ロマン館」 (篠山市)、 「樂 (たのし) や」 (神河町) を視察したり、 「たんばハピネスマーケット」 の役員や、 柏原ふるさとガイドクラブ、 関西学院大学の学生らと意見交換しながら提案をまとめた。

提案書では、 同プロジェクトの目的や役割、 先進事例の視察報告、 活用計画案の図面やイメージ図も添付している。 また、 今後の課題として、 市の取り組み姿勢が明白でないことや、 地元住民や自治協議会などとの調整、 整備中の大手会館の活用との整合性をはかること―などをあげている。

足立支部長は、 「中心市街地活性化基本計画に基づくまちづくりとも連携しながら取り組んでいきたい。 この提案書が、 実現に向けて取り組む上での指針になれば」 と話している。

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