丹有地区の登山愛好家グループ 「山の会ささやま」 が丸1年かけて市内の山を調査した 「篠山市登山マップ」 が間もなく完成する。 篠山、 丹波、 三田市の会員60余人のうち、 約半数が調査に参加し、 42の山を踏査。 マップではおすすめの24コースを紹介する。
昨年4月に市の委託で小原の雨石山から調査を開始。 「兵庫丹波の山・下」 (慶佐次盛一さん著) に掲載の42の山のうち、 ゴルフ場になっていたり、 入山を拒否されるなどの4山を除き、 地元の人が推薦する4山を新たに調査に加えた。 1班につき3―10人の構成で、 4班で調査した。 区間の歩行時間や眺望が良いポイント、 石や岩があり注意を要する 「ガレ場」、 駐車場などを調べた。
登山道にたくさんの倒木があったり、 コースが途切れていたりするなどの理由から、 約半分のコースは掲載を見送った。 24コースを北部、 北西部、 南東部、 南西部の4ブロックに分けて紹介した。
8月11日を 「山の日」 と定めて祝日とする法案が審議されるなど、 登山への関心が高まりつつある中、 同会は登山の留意点も指摘。 マップでは、 「地図、 コンパス、 携帯電話など、 十分な装備で」 との記述や、 野生動物に出くわした時の対処のほか、 山野草の採取禁止、 駐車スペース以外の駐車禁止などマナー面にも配慮するよう促した項目も掲載することにした。
同会の岡前昌喜会長 (小川町) は 「有名なコースからそうではないコースまで、 あらゆる登山道を調査した。 30―50年近く通っていない登山道もあって調査は大変だった。 マップはあくまで参考で、 事前の準備と装備をしっかりしていただきたい」、 植坂成志さん (住吉台) は 「道なき道を進み、 GPSを確認しながら出口を探した。 うまくやれるかどうか心配だったが、 力を合わせてやればできることが分かり、 自信になった」、 調査を担当した同会の山行教育部長の藤井勉さん (三田市) は 「予想以上に荒廃していた。 今後は道標の整備が必要」 と話した。
マップの問い合わせは、 市商工観光課 (079・552・6907)。