「ふわり大仏様」マルチで気球を制作 奈良への校外学習前に 古市小学校

2014.06.01
ニュース丹波篠山市

大仏を描いた気球を浮かべる古市小の6年生=篠山市波賀野新田で

大仏様がふわり―。 古市小学校 (御川豊校長) の6年生 (23人) が、 黒いマルチ (ポリエチレン製のシート) を張り合わせて縦約20メートル、 横約14メートルの気球を制作。 表面に白色のペンキで奈良・東大寺の大仏を実物大 (高さ約14・7メートル) で描いた。 5月28日、 大仏気球を同校のグラウンドに運び込み、 熱気球の要領で空中に浮かべることに挑戦。 2年ぶり、 4度目の挑戦となった今回、 ついに巨大な大仏が宙に浮かび、 グラウンドには初成功を喜ぶ児童や教師らの歓声が響き渡った。

児童たちは、 担任の小林義則教諭の指示と号令に合わせ、 気球の裾から空気を送り込み、 ロープを引っ張って体勢を整えるなど奮闘。 風がやんだ瞬間、 太陽熱であたためられた空気によって、 もくもくと入道雲がわき立つように気球が立ち上がり、 見事な大仏が現れた。 児童たちは、 頭上で揺らめく巨大な大仏を見て、 「やったー」 「すげー」 「怖いー」 などと大声をあげてはしゃいでいた。

気球は、 総合的な学習の時間を活用し、 延べ6時間かけて制作。 9日に校外学習で同寺へ大仏見学に出掛けるため、 大仏を描いた気球制作を通じて、 歴史に興味を持つことをねらった。 空気はあたためると軽くなるという理科の実験も兼ねた。

児童の酒井宙夢 (ひろむ) 君は 「大仏様を宙に浮かすことができ、 むっちゃうれしい。 気球と本物の大仏の迫力の違いを感じたいので、 奈良に行くのが楽しみ」 とにっこり。 海藻花鈴 (かりん) さんは 「気球をつくるときから、 浮かばせる今日まで、 その全部が楽しかった。 小学校生活のすごいインパクトのある思い出になりそう」 と笑顔を見せていた。

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