30、 40歳代の女性2人が 「篠山の暮らし」 を素材に、 さまざまな団体と連携して交流や体験プログラムを企画している一般社団法人 「ROOT (ルート)」 (河原町125) が、 このほど、 旅行会社 「篠山もうひと旅社」 を立ち上げた。 旅行を企画し、 販売できる 「第3種旅行業」 を県に登録。 篠山を訪れるツアーを企画している。 さらに、 外国人を受け入れるために必要な大丹波 (兵庫丹波・京都丹波) を案内できる通訳案内士を養成したり、 大丹波を旅行先に選んでもらうための外国人向け旅行会社への研修ツアーを計画している。
福住で人口倍増計画を推進している 「ふくすみ2030プロジェクト」 メンバーでもある、 谷垣友里さん (40) =黒田=と丹波の森研究所の研究員で、 篠山市内のレンタサイクル事業に関わった片平深雪さん (38) =西宮市。
「篠山の魅力を発信したい」 と、 2012年7月に 「ROOT」 を立ち上げ、 食、 里山、 サイクリングなどをテーマにした体験プログラムを企画、 実施してきた。 より篠山を知ってもらうためには、 宿泊を伴ったり、 移動手段を加える必要があることなどから、 片平さんが旅行業務取扱管理者の資格を取得。 旅行業の登録を行った。
4月には、 サンケイリビング新聞社神戸営業部、 篠山市 (商工観光課) と連携し、 同紙の女性読者向けの日帰りバスツアーを企画した。 味土里館での買い物、 里山工房くもべ (旧雲部小) でのランチ、 吹きガラス工房 「ソルテグラス」 (福住) でのブローチ作りなど、 地元旅行会社ならではのツアーを企画。 移動手段の手配や旅程管理、 販売価格の設定、 旅行参加者の料金収受、 添乗などをこなした。
一方、 日本を深く知りたいという外国人向けのツアーを企画している京都の旅行会社が、 「本物の日本を知りたい」 というニーズに応えようと、 田園都市の篠山市に着目。 篠山の魅力を伝えたいとするルートの思いと一致し、 大丹波へのツアーを計画。 まずは、 大丹波を説明できる通訳案内士 (国家資格) を養成しようと、 研修ツアーを実施したり、 観光資源を説明する単語集の作成などを、 県の 「丹波ファン拡大チャレンジ事業」 の助成で今年度中に行う。
谷垣さんと片平さんは 「市内の地域団体や農業団体などの魅力やイベントを発信したいという思いを届ける橋渡しをしたい」 と話している。 問い合わせは、 ROOT (電079・552・3988) か、 (Eメール info@rootsy.jp)。