石うすから栗の木ニョキリ―。 兵庫県立ささやまの森公園 (篠山市川原) の玄関脇に飾っている石うすの穴から、 7年前に芽を出した 「シバグリ (柴栗)」。 今では樹高約4メートルにまで育ち、 幹の根元直径は石うすの穴の大きさを超え、 約10メートルにまで成長している。 来園者らは 「ど根性グリやで」 とおもしろがっている。
7年前に石うすの中央に開いた穴から、 ひょろりとした苗木が顔をのぞかせているのを公園職員が発見。 「クヌギやろか、 クリやろか」 と互いによく似ている葉を見て 「しばらく様子をみてみよう」 と放置した。 その後もすくすくと成長し、 いつしか幹は石うすの穴よりも太くなり、 今もなお変形しながら成長を続けている。 一昨年からは実を付けるようになり、 今年も30個程度の小さなイガグリがぶら下がっている。
同公園職員は 「栗が石うすを割って、 なお成長を続けるのか、 それとも栗が枯れてしまうのか。 勝負の行方を見守りたい」 としている。