校内に設置し減収V字回復 資源ごみをコンテナ回収 久下小PTA

2014.12.14
ニュース丹波市

学校の敷地内に設置されている回収コンテナ。 地域住民の協力がPTA活動費になっている=久下小学校で

兵庫県丹波市山南町の久下小学校PTA (内堀浩二会長) が、 減額傾向にあった活動費の足しにしようと、 昨年9月から紙類の資源物回収コンテナを同校に設置し、 地域に搬出を呼びかけたところ、 予算額がV字回復をみせる成果をあげている。 同PTAは、 「地域の人たちの協力のおかげ」 と感謝している。

同PTAはこれまでから年1回 (5月下旬)、 廃品回収を実施。 活動を支える大きな収入源だったが、 資源物回収業者が地域のあちこちに回収コンテナを設置するようになり、 PTAの廃品回収に搬出される量が減った。

これに伴い、 2012年度予算では廃品回収による収入として35万円を見込んでいたが、 結果は、 約半分の18万7000円 (決算額)。 13年度予算では15万円まで下方修正しなければならない状況だった。

事態を受けて、 昨年度のPTA役員が、 減収の原因にもなった回収コンテナを、 逆に増収につなげられないかと提案。 各地区とも話し合い、 設置場所は学校で落ち着いた。 PTAが学校の一角を借りるかたちをとり、 市の許可を得た。 年1回の廃品回収は継続している。

設置以降、 平均して月に1回のペースでコンテナが一杯になり、 月5000円前後の収益になっているという。 また、 市からキロ5円の回収補助金も出ている。 この結果、 昨年度は予算額15万円に対し、 27万3000円の収益 (廃品回収分含む) があり、 約12万円の黒字に。 今年度当初予算には30万円を計上している。

資源物回収を担当している同校PTA交流部の今年度の部長、 荒木信行さんは、「前年度の役員さんのおかげで、 助かっている。 平均して収益が得られているのも地域の人たちの協力のおかげ。 応援してもらっている気持ちが伝わる」 と感謝する。

他の学校からの問い合わせも数件あったという同校の足立辰馬校長は、 「学校としては不審火やポイ捨てごみを心配したが、 今のところほとんどない。 よいアイデアで、 地域と学校をつなぐことにもなっているのでは」 と話している。

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