篠山東雲高校のふるさと特産類型の生徒が新年度から、 兵庫県篠山市内の放棄竹林の伐採や、 チップにした竹の有効活用法を探る研究を始める。 このほど、 京都府宮津市の宮津バイオマス・エネルギー製造事業所を視察。 竹を伐採する方法を学んだ。
篠山市内に放棄竹林が増加していることに着目。 これまで、 篠山城跡周辺の放棄竹林を伐採した竹を使い、 門松を作ったり、 講習会を開くなどした。 新年度は本格的に研究を進めようと、 まずは、 竹の活用の先進地、 宮津市で竹の安全な伐採作業法とチップにする過程を学んだ。
新年度は、 ふるさと特産類型の生徒が篠山市内の住民からの依頼で竹を伐採するボランティア 「東雲竹林バスターズ」 を結成。 木材よりも肥料成分を多く含み、 乳酸菌が豊富という特徴を生かし、 切り出した竹をチップにして、 庭、 畑などの乾燥防止に使う 「マルチング」 や、 篠山市し尿処理施設 「あさぎり苑」 がつくる汚泥乾燥肥料に使うほか、 細かく削ってクッキーやパンに混ぜるなど有効な活用方法を研究する。
井関善晴君 (2年、 篠山東中出身) は、 「宮津市の視察では、 先進的な研究や施設に驚いた。 篠山は通学路でも、 どこを見ても竹林がたくさん。 これからは、 竹の有効利用を模索し、 放棄竹林の整備をしっかりやっていきたい」 と話している。
放棄竹林で困っているところを探している。 同校の菊川教諭 (TEL079・557・0039)。