高齢者運転講習

2015.03.12
丹波春秋

 「高速道を逆走する車1台を発見し、警察車が追跡中」というラジオを聴きながら「何や、ええ加減なこと言いよって。1台どころやないでぇ、皆逆に走っとるわ」。確か文珍さんの落語にあったが、これが結構増えているという。▼こんなことにならぬよう、70歳と75歳の運転免許更新時に高齢者講習が義務付けられており、筆者にも第1回目のお呼びがかかった。2回目には認知機能テストもあり、成績が悪いと専門医の鑑定が必要、違反歴によっては免許が取り消されることもあるとのこと。▼今回はその準備過程というか、テストの一端を示されただけだが、見せられた絵の記憶テストの結果は、まずまずながら満点とはゆかない。▼また模擬運転による適性診断は「運転に必要な行動機能は問題ないが、状況を早めに読み取って落ち着いた運転を」という判定。実地の運転もバック時に脱輪するなど冷や汗もの。もし何かがあってもう一度免許を取り直さなければならない破目になったら、実地のクリアはとても簡単ではないと知らしめられた。▼「運転機能は確実に衰えていきます。これまで以上の安全運転をと思ってもらえれば、今日の講習の目的は達せられたことになります」との講師の言葉を背に、前方を入念に確かめ、制限速度を厳守しながら帰路についた。(E)

 

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