輝け「丹波の星」

2015.04.22
未―コラム記者ノート

 宝塚音楽学校に合格した足立由結さん(丹波市青垣町出身)と住んでいる自治会がたまたま同じ。幼い頃から由結さんがタカラジェンヌを目指していたことは地元ではよく知られていて、合格発表のテレビニュースの放映直後から「合格しちゃったんやって。ほんまにすごいね」と、地域の大きな話題になった。
 青垣中の卒業式の日、偶然出会った。「学校どうするの?」とたずねたところ言葉を濁したのは、宝塚音楽学校の受験が控えていたからだった。
 合格後の取材で、挫折しかけたことはなかったか聞いた。「上手な人の演技を見ると、焦り、もっとがんばらないと、という気持ちになった」。入試で失敗した時も「笑うしかないと思って笑顔で通した。役になり切った」。前向きな思考が合格を手繰り寄せた。
 華がありながら素朴。丹波に生まれ育ったのが幸いしたのかもしれない。恩師には「他に飛び抜けた所もない。あなたは『田舎さ』をとってもらった」と言われたそうだ。有意義な2年を過ごし、卒業時に成長した姿を取材させてもらえたらと思う。輝く「丹波の星」をめざしてがんばって下さい。(足立智和)
 

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