クリスマスから年をまたいで点灯される自宅イルミネーション「丹波大森夢ナリエ」で知られる大森義一さん(氷上町谷村)宅のカメに、また毛(藻)が生えた。古くから縁起物として親しまれた「蓑(みの)亀」という現象だ。
2年前に取材した時とは別のカメ。2匹は全身が毛むくじゃら。2匹は「これから」というところ。手のひらに乗るサイズのカメにも、人間に例えると腰のあたりから、ちょろっと毛が生えていた。特別な飼育はしていないそうだ。
実に不思議。水槽は別、エサは同じで市販品。水も同じで、地下水を使っている。
「ここに秘密が隠されているのでは」と思うふしが1つある。大森さん宅では、長生きさせるために水槽に土を入れてカメを冬眠させている。この土が何らかの影響を及ぼしているのでは。
ところで、このカメたちは「夢ナリエ」を見たことがない。「夢ナリエ」見物に訪れた丹波新聞読者で「珍しいカメを見たい」と言う人が過去に何人かあったそうだが、見せられない事情を説明し納得してもらっている。「あいにく冬眠中で。春まで起きて来ない」―。(足立智和)