兵庫県丹波市青垣町東芦田の江古花園のハス園が連作障害で、例年の半分程度と発育不良に陥っている。7月24日に恒例の「はす祭り」を開く。花は不作だが、立ち寄ってもらえるように、ハスの葉を使った料理やなつかしい品物を販売する「おもしろ古い物市場」などのイベントを充実させている。
ハス園の南側半分は例年通り。緑色の葉が育ち、花もちらほら咲き始めているが、福知山寄りの半分は、昨年秋に枯れたハスの枝が残ったままの状態で、新しい株はほとんど育っていない。
同園の運営メンバーで、自然に詳しい足立勲さんによると、根がはびこり過ぎて土中に空気が入らず、酸欠を起こしているという。花びらや葉が落ち、富栄養化も進んでいると見ている。
発育不良は昨年から少し見られた。原因も見当がついており、水を落として乾燥させ、地面を掘り起こして空気を入れる作業が必要だと分かっていたが、手が回らなかった。開園から12年、1度も行ってこなかった抜本的対策を、今年の花が終わった後、講じる予定。
順調に育っている南側は、児童のザリガニ取りやレンコン堀りなど自然学習に使われており、適度に「耕され」たことが奏功しているとみられる。
発育不良を補うイベントでは、綾部市の薬膳喫茶「悠々」とタイアップし、同園のハスの葉を敷いた上にコメと漢方の材料をのせて蒸す「蓮の葉包蒸飯」を初めて販売する。同園が毎年同店に葉と実を納めていた縁で実現。このほか、蓮炭の販売、スイートコーンの販売などもある。「古い物市場」は、会員や古い物を集めている人が品物を出品する。ザリガニ釣りなど、子どもが遊べる催しもある。イベントの問い合わせは長井さん(TEL0795・87・0103)。
同園は12年前に地域おこしグループ「江古花園運営委員会」が整備した。