84時間焼成11月29日窯出し 丹波焼最古の登り窯

2015.11.28
ニュース丹波篠山市

最古の登り窯での焼成作業に精を出す窯元や関係者ら=兵庫県篠山市今田町上立杭で

今年で築窯から120年を迎えた丹波焼最古の登り窯(兵庫県篠山市今田町上立杭)の修復後の初焼成が、11月21日から昼夜を通して行われ、25日の深夜零時過ぎ、焼成を終えた。作業に携わった丹波焼の窯元らをはじめ、支援してきた兵庫陶芸美術館の職員やボランティアたちは、疲れを物ともせず歓声をあげ、窯の中からもれ出す炎に笑顔が浮かび上がっていた。

六古窯サミットの記念行事の一つとして、21日午後12時15分に火入れ。以後、24時間体制で丹波立杭陶磁器協同組合のメンバーたちが交代しながら窯を焚き続けた。また、この期間、「登り窯の焼成をすべて見せます」と見学を呼びかけていたため、昼夜を問わず、カメラやビデオを携えた見学者がひっきりなしに訪れていた。

きょう29日午前10時から午後4時ごろまで、窯出し作業を行う。約84時間にわたって焼いた約4000個の作品を取り出す。見学可。

問い合わせなどは、同美術館(TEL079・597・3961)。

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