今年4月に文化庁が認定した「日本遺産」第1号の府県や市町村が横のつながりを持ち、日本遺産の情報発信や旅行者受け入れの連携などを行おうと、12月21日、京都府庁(京都市上京区)で初めての幹事会を開いた。来年2月に第1回のサミットを開く兵庫県篠山市が先導して協議を進め、名称を「日本遺産連盟」とした。
第1号の認定には24府県の18団体が選ばれ、日本遺産連盟には現在、16団体が加盟を表明している。
幹事会には篠山市のほか、高岡市(富山県)、小浜市(福井県)、岐阜市、明日香村(奈良県)、京都府、愛媛県の担当者が出席。名称や結成趣旨書、サミット時に披露する結成宣言文、篠山市でのサミット内容、今後のスケジュールなどが協議された。
篠山市からは政策部企画課の赤松一也課長、小林七子係長、藤野祐希主事の3人が出席。赤松課長が司会進行を務めた。名称については、「日本遺産連盟」に決定。結成趣旨の同連盟の目的として、▽団体同士の情報発信・情報交換を図る▽各団体の伝承や風習の将来への継承を図る▽観光客誘致に向けた戦略を検討する―が盛り込まれた。また、今後の運営に向けて、各団体の分担金についても協議した。