10日に丹波市内で行われた2つのイベントを取材した。成人式と、30歳の節目を祝う三十路式だ。当然ながら、両イベントの対象者はちょうど10歳差。不肖ながら私自身、昨年30歳を迎えたこともあり、成人式には10年前の自分の姿を重ねながら、三十路式には今の自分として会場に足を運んだ。
両イベントを通して感じたことは、「落ち着き」の違い。参加者も参加人数もまったく異なるので一概に比べられないが、終始ざわついていた成人式会場に比べ、三十路式会場は大人の雰囲気が漂っていたような気がする。「10年経つと落ち着きも出てくるのかなぁ」と感じた。
三十路式では、同級生の働く姿を写真や動画で紹介するコーナーがあった。医者として命の現場に立つ同級生、料理人として腕を振るう友人。身近だった同級生が次々にスクリーンに映し出され、大きく羽ばたいていることに驚き、そして誇らしかった。
新たな10年が始まった。それは新成人にとっても同じ。10年後に振り返ったとき、胸を張れるような大人になっていたいと思う。(田畑知也)