鬼がのっしのっし 山南・常勝寺 伝統行事「鬼こそ」

2016.02.14
ニュース丹波市

独特の歩き方で回廊を進む鬼たち=兵庫県丹波市山南町谷川の常勝寺で

厄払いの伝統行事「鬼こそ」が2月11日、兵庫県丹波市山南町谷川の常勝寺(宮崎実康住職)で行われた。大きな面を付けた赤鬼、青鬼の4匹が登場するユニークな祭り。多くの見物客やカメラマンが境内を埋め尽くした。

同寺開祖と伝わる法道仙人役は、足立吏久斗君(久下小3年)が務めた。松明、矛、太刀、錫杖を持った4匹の鬼は、足立孝さん(54)、村上覚さん(53)、藤本満さん(53)、足立龍太さん(52)=いずれも谷川=が扮した。

本堂での法要に続き、2匹の鬼が大きな餅を切る「餅切りの儀式」があった。このあと、ほら貝や太鼓、鐘などの囃しが鳴り響く中、法道仙人が、改心させた鬼を従えて登場。鬼はのっしのっしと独特の歩き方で回廊を進み、最後に見物客に向かって松明を投げた。拾うと1年間を健康に過ごせると言われており、我先にと多くの人が群がっていた。

足立君は「寒くて緊張したけど、こけないように気を付け、上手に歩けた」と話していた。

 

 

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