兵庫県丹波市山南町の小川地区自治振興会(藤井敏弘会長)が、同地区岩屋で毎年11月に行われる「石龕寺もみじ祭り」を盛り上げようと、武者行列の甲冑を自前で作る構想を練っており、9月8日、同振興会の役員4人がすでに自前で甲冑を作っている同市春日町の黒井地区自治協議会から甲冑作りを教わった。
今年は11月20日に開催する石龕寺もみじ祭り。同祭りの最大イベントの一つにもなっている武者行列。年々、武者行列に参加する子どもたちを集めるのに苦労したり、衣装や甲冑の借用コストがかかり、同振興会が「地域の祭りとして盛り上げ、根付かせ、盆や正月以外の帰省を促すようなイベントにしよう」とさまざまな改善策を計画している。
その一つに、住民の参加意識を高め、コストダウンにもつながる甲冑作りを計画。すでに、黒井城まつり(今年は11月12日開催)のために、28年前から甲冑を作っている同協議会から甲冑作りを学ぶことにした。同協議会は毎年5月から月に2回、黒井城まつりに向け甲冑づくり教室を開き、祭りに参加する住民が自分や子どものために作ったり、観賞用に作るなどしている。今年の黒井城まつりで使う45体の甲冑をすべて自前でまかなっている。
藤井会長ら4人の役員がしろやま交流館(丹波市春日町黒井)で、同協議会の藤本修作会長や、当初から甲冑作りに携わっている江田清春さん(同市春日町国領)から学んだ。大人の甲冑作りは難しく、子どもの甲冑を教わった。