減量

2016.09.01
丹波春秋

 淡路島にある県健康財団の健康道場に5日間入所。1日1000の食事で、朝は小さな食パン1切れと牛乳、昼と夜は粥と野菜や豆腐の煮つけ、薄い汁物といった献立。出る時2・5減量した。

 3食特別ジュースだけの「ファースティング」(断食)コースもあり、60歳の時に11日間入ったが年齢制限があり、その後は6年前から毎夏、この低カロリー食コースに行くのを習慣にしている。

 「腹が減る」と言うが、2~3日絶食しただけでは腹は減らない。体内にある糖分が脳に送られてその活動を助けるからだ。その糖分も枯渇してしまうと、今度は胴周りなどの脂肪分が肝臓で糖分に変えられて送り込まれる。ここから初めて腹が減ってゆく。水さえあればそのまま3カ月は持つといい、「遭難者が奇跡的に救出」などの話も、そのためだ。

 筆者も、5日だけでは減量はしたものの胴囲はベルトが心持ち締め易くなった程度。ただ、今のような話を聴講したり、太極拳の体操をしたり、カウンセリングを受けながら“生かされている自分”のこと、死に向かうこれからのことを考える時間を持つことが、すっきりした気分を取り戻す機会となる。

 ダイエット自体が目的でなく、ストレスから逃れるための心のあり方を求めてやって来る若者も少なくない。関心のある人は是非。(E)

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