神楽に大きな拍手 泉八幡神社で 若手有志が接待

2016.11.24
ニュース丹波篠山市

住民たちが見守る中で奉納された大神楽=兵庫県篠山市泉で

兵庫県篠山市泉の八幡神社で11月20日、「泉大神楽」が行われ、住民らが本格的な伝統芸能を楽しんだ。神楽は伊勢から招き、各戸を回った後、同神社で奉納された。太鼓や笛の音に合わせて獅子が舞ったり、細い棒や小刀を額の上に立たせてバランスを取るなどの技が次々と繰り広げられ、住民らは成功するたびに大きな拍手をおくっていた。

同地区で古くから続く恒例行事。娯楽の少ない時代には、露店が並ぶなど賑やかに行われ、若い男女の出会いの場にもなっていたという。神楽を中止した年は、村に疫病が流行ったと聞かされた住民もいる。

地区の20―50歳代の若手有志でつくる「泉村づくり運営委員会」(秋山正委員長、30人)が、神楽を盛り上げようと、手製の猪汁や焼き芋を振る舞い、住民を接待。秋山委員長は、「村が活性化するよう、よい伝統は受け継いでいきたい」と話していた。

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