日本酒を世界各地に広げる活動をしている「酒ソムリエ協会」(本部・ロンドン)が主催する講座の受講生らが2月23日、西山酒造場を訪れ、酒造りを体験した。
イタリアやポルトガル、イギリスの8人が来社。蒸留酒を造るグラッパ工場や酒米農場を見学したほか、酒米の洗い、タンクに入った酒を撹拌(かくはん)する「櫂(かい)入れ」の作業など一連の工程を体験した。
麹菌を振りかけた酒米を混ぜ返す「仲仕事」では、同社の杜氏・八島公玲(こうれい)さんの指導で、混ぜたあとに酒米の高さが均一になるようにならした。八島さんは「麹造りは酒造りでとても重要な工程。この作業で良い酒かどうかが決まる」と説明すると、参加者は興味深そうにうなずいていた。
イギリスから訪れたシェイン・ジョーンズさん(39)は、「本を読んで酒造りのことは学んでいたが、実際に体験して感動した。ワインも好きだけど、日本酒はさらに個性的。米を使って造るというところが興味深い」と感心していた。
3月2日には、香港と中国から受講生が来社し、日本酒について学びを深める。