兵庫県丹波市市島町徳尾の大原神社で5月3日、五穀豊穣や家内安全を願う春の例祭が営まれ、氏子宅で農業研修中の外国人ら7人が参加した。神輿の担ぎ手が減っている中で頼もしい助っ人。地元住民の「ワッショイ」の掛け声と共に神輿を暴れさせ、伝統的な日本の祭りを楽しんだ。
橋本慎司さん(同町下鴨阪)宅で研修中のイギリス、アルゼンチン、フランス人とその友人の計7人が参加。アルゼンチンとフランスの女性2人は「触れ太鼓」も叩いた。
太鼓を叩き、神輿を担いだアルゼンチン・マルデルプラタ市の会計士で、2カ月の休暇で来日し、農業研修中のマリエラ・ラポーチラさんは「特別な経験ができとても楽しかった」と笑顔で話し、「アルゼンチンの祭りは歌や踊りのイベントで、宗教的なものではない」と母国と日本の祭りの違いを感じとっていた。