恐竜化石で広域連携 協定締結へ4首長覚書

2017.05.25
ニュース丹波市丹波篠山市

村上さん(左端)の案内で「ちーたんの館」で丹波竜の復元模型を見学する酒井篠山市長、藤木御船町長、谷口丹波市長、竹中むかわ町長(左から)=兵庫県丹波市山南町谷川で

恐竜化石が見つかった自治体間が手を取り合い恐竜を媒介にしたまちづくりをと、兵庫県丹波市、同県篠山市と北海道むかわ町、熊本県御船町の4首長が5月23日、丹波市山南庁舎で「恐竜化石を活用した自治体連携に伴う覚書」を交わした。恐竜化石関連展示品の相互貸し出しや、特産品の交流などを盛り込んだ協定を結ぶ準備段階で、11月26日開催の「丹波竜フェスタ」で協定締結をめざし、調整を進める。

全身の50%が見つかった国内最大の全身骨格化石「むかわ竜」の里、むかわ町を訪れた「丹波竜」化石発見者の村上茂さん(山南町上滝)が連携を谷口進一市長に進言。広域連携が有効と考えた谷口市長が竹中喜之むかわ町長と、同じく日本で初めて肉食恐竜の化石が見つかった藤木正幸御船町長に電話をし、話をまとめた。篠山層群でつながる酒井隆明篠山市長にも声をかけ、4市町で「恐竜連合」を立ち上げることにした。

恐竜化石関連展示の相互貸与、特産品交流のほか、観光による交流、大規模災害時の応援体制、恐竜化石を生かした教育面での交流など6項目について具体策をまとめていく。

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