縁は異なもの

2017.06.22
丹波春秋

 愛媛県愛南町出身の三原武さんが大阪で就職した会社の女性と出会い、結婚。やがて、妻の実家がある篠山市に移住してから38年経ったが、そのうちに愛南と篠山が姉妹都市になって様々な交流が始まった(6月11日号篠山版)。▼愛南に「篠山」という山があることも提携理由の1つらしいが、「初めて篠山に来た時、なぜか愛南と似ていると思った。それが姉妹都市になるなんて」という談話を載せた担当記者も「世間の狭さと縁の不思議さを実感」と書いている。▼筆者も「地球って、こんなに狭いのか」と驚いたことがある。アイルランドの南の果ての町コークのレストランで夕食をしていた時、偶然入ってきた地元在住の米国人と話しているうち、筆者がかつて住んだ金沢に彼も少し後にいたことがあり、おまけに金沢在のある米国人夫妻と彼も友達だったことがわかった。▼筆者はその夫妻と長らく消息が途絶えていたのだが、彼は「手帳に電話番号がある」と、その場でロサンゼルスまでかけてくれた。お陰でその夫妻と20年ぶりに交友が復活。さらには、そのアイルランド在の米国人とも、25年前に夫妻と一緒に蔵王のスキー場で会っていたこともわかった。▼本社が続けている大地震被災地ツアーでも、熊本でも東北でも、至る所で丹波に関係ある人達に出会った。誠に縁は異なもの。(E)

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