足立さつきさん デビュー30周年 記念公演が大盛況

2017.08.26
ニュース丹波市

晴れ晴れとした表情で30周年公演を成功させた足立さつきさん=丹波の森公苑で

ソプラノ歌手の足立さつきさん(兵庫県丹波市春日町出身)のデビュー30周年記念リサイタル「祈り・謡」が8月20日、丹波の森公苑ホール(同市柏原町柏原)であった。白、黄、深紅のドレスに身を包み、重厚に繊細に、たおやかに、時にユーモラスに、表情を変えながら歌声を響かすさつきさんに聴衆は魅了された。

ヴィバルディの宗教曲など荘厳なオペラ曲が並んだ1部、2部は、山田耕筰作曲、北原白秋作詞の童謡など親しみやすいステージ。

オペラ・カルメンより「闘牛士の歌」では、イタリア語で歌った後、日本語で「丹波は良いとこ。黒豆イノシシみなうまい。お酒もあるし、恐竜も出るよ」とご当地替え歌で和ませ、バリトンの井上敏典さんの手を取りダンス。華麗なステップに会場は万雷の拍手に包まれた。

アンコールでは、あなたは私を支え、励ましてくれるという英語曲「ユー・レイズ・ミー・アップ」を披露、コンサートタイトルにぴったりの曲で記念公演を締めくくった。

曲間で足立さんは「おかげさまでデビュー30周年を迎えられた。あっという間のようで長い30年だったが、いつも故郷丹波が私の中にあった。大勢に見守られ、この時を迎えられることに感謝の気持ちでいっぱい」と思いを語った。

足立さんの長年の音楽パートナーのピアノ田中明子さん、大学の後輩のオーボエ山本直人さんが公演に花を添えた。

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