市島・前山の男性ら ピザ窯作りに一肌脱ぐ 文化祭でお披露目

2017.09.19
ニュース丹波市

可動式のピザ窯を手作りした前山地区の男性やボランティア、学生たち=兵庫県丹波市市島町上竹田で

兵庫県丹波市市島町前山地区の男性らが協力し、移動が可能な本格的なピザ窯を手作りした。耐火レンガを積み上げ、子どもや地域住民らが絵を描いた陶器のタイルも貼り付け、オリジナリティあふれる窯に仕上げた。今後は細部を調整したあと、10月上旬に火入れのテストを行い、11月26日に同地区で開く文化祭「前山好流文化祭」で住民にお披露目し、焼いたピザを販売する予定にしている。

同地区自治振興会の事業。山南町岩屋で「閑心窯」を開く陶芸家・大杉康伸さん(40)を講師に、地域の男性3人に加え、市島町の男性ボランティアグループ「きずな」のメンバー5人も協力して取り組んだ。

奥行き1・5メートル、幅1メートル、高さ1・5メートルほどで、台車の上に作った。耐火レンガ200個ほどを使用し、火を入れる部分と、ピザを焼く部分が分かれている2層式。窯の外側表面に陶器タイル150枚ほどを貼った。

同自治振興会は、2014年3月末に閉園した前山保育園舎を改装し、「オアシスいつせ」と名付けて地域住民の交流の場としている。改装の際、ピザ窯作りの話もあったが、当時は製作まで至らなかった。その後、地域住民らが親睦を兼ねて舞鶴市の「赤れんが博物館」を訪れたとき、可動式のピザ窯が展示してあり、これをモデルにいつか窯作りをしようとアイデアを温めてきた。

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