兵庫5区

2017.10.12
丹波春秋

 総選挙の候補者がブログで、衆院解散の前日、能勢電鉄日生中央駅での朝立ちの様子を書いていた。「乗降客は猪名川町民と川西市民が半々くらい。その全員が今回から兵庫5区の有権者になります」。

 1票の格差是正のため公選法が改正され、6県で選挙区が減ったほか、区割りの再編で兵庫でも7区(西宮市、芦屋市)の一部が2区に、6区(宝塚市、伊丹市、川西市)のうち川西市の北部、猪名川町寄りの区域が5区に入った。

 対象区域は昔は小さな寒村だったが、30~40年前から急速に宅地開発が進み、16万人弱の市総人口のうち3万人余りを占める。

 川西から猪名川町に入ってすぐの所にある日生中央駅に降りると、周りは高層マンションが林立。編入区域に住む丹波出身の知人、Aさんの案内で付近を回った。やはり5区の三田市のニュータウン同様に新興住宅がずらりと並び、区域の最南端の能勢電「一の鳥居」駅付近には大学のキャンパスまで。

 Aさんは「5区に私自身は馴染みがありますが、初めて編入された有権者は戸惑うでしょうね。地域のことをどれだけわかってもらえるか不安も」。まだ選挙の気配のない9月初めだったが、候補予定者のポスターがすでに貼ってあるのも見かけた。但馬海岸から阪神間まで、広い選挙区がさらに広がり候補者は大変だ。(E)

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