綿を種から栽培し、糸を紡いで、製品を仕上げ、販売にもつなげるプロジェクトに取り組んでいる篠山鳳鳴高校インターアクトクラブと神戸大学篠山フィールドステーションがこのほど、篠山市北の畑で初めて綿の収穫を行った。時期が早かったことなどもあり、収量はわずかながらも、素材を作り上げることに成功した生徒ら。さらに“高大”の連携を進めながら、今後、どのような製品を作り、モノづくりを通してどのような人を巻き込んでいくのかなどを考えていく予定。
両者の連携は昨年からスタート。大学側は高校生ならではのアイデアを研究に取り入れること、高校側はゼロからのモノづくりの技術を学んだり、大学の研究を体験することを目的に事業を展開している。
生徒らは昨年、同大学研究員で、染織やものづくりを通した生活のデザインなどに詳しい板垣順平さんから、綿の歴史を学んだほか、糸つむぎ体験を実施。普段、何気なく使用している布製品がどのようにして作られているかを実感した。
その後、今年に入って播種作業を行い、草刈りなど整備を進めながら収穫を待っていた。
収穫には生徒のほか、神戸大学農学部の学生らも参加。天候の影響などもあり、生育はまだまだながら、少量の綿を収穫したほか、さらなる生育を促すために雑草の除去などに取り組んだ。