年配の方々がグラウンドゴルフを楽しんでおられる姿は、すっかり丹波地域の風景に溶け込んでいる。丹波新聞社にも度々大会の結果が届き、お馴染みの名前もたくさんある。
一つのホールで3回、ホールインワンをする「ダイヤモンド賞」を獲得した何人かに話を聞く機会があった。口をそろえるのが「二つはそこそこあるけど、三つ目がなかなか」。これまでの悔しかった思いを話しながらも表情はにこやか。そこが競技の魅力なのだろう。実のところ、プレーよりも人と出会ったり、おしゃべりをすることの方が楽しみでもあるようだ。
娘さんからクラブをプレゼントされて調子を上げた人、快くグラウンドに送り出してくれる家族に感謝する人、夫を亡くした寂しさをまぎらわす“癒し”になっている人、一時体調を崩すもグラウンドに出ることで復調した人、高齢化が進み仲間が減っていることを嘆く人…。グラウンドに立つ背景には、それぞれの暮らしやドラマがある。
3月22日には丹波新聞社主催の大会があります。一人ひとりが心に残る大会になりますように。(芦田安生)