先日見たバラエティー番組によると、カップラーメンの売れ筋は、次々と出る目新しいものではなく、昔ながらの定番商品なのだという。幼い頃に食べた記憶と同じ味を求め、自分の子にも食べさせる。思い出の連鎖が起きているのだそうだ。
もう一つ、昔から変わらず人気なのが、レバーを回せば、おまけが出てくる「ガチャガチャ」だ。舞鶴若狭道、西紀サービスエリア下り線の食堂に、食べるメニューを券売機が決める「ガチャめし」がヒットしたのは記憶に新しい。
西紀小学校に、「ガチャコロおみくじ」が登場し、児童たちの人気を集めている。養護教諭の手作りで、健康管理や学校生活で気を付けることをおみくじにし、「だれかに『ありがとう』を言うと、なくしていたものが出てきそうな予感」「そうじをさぼると、先生におこられそう」など、ユニークで優しい言葉がカプセルに入っている。
この学校の子どもたちは、大人になってもガチャガチャを見るたびに手作りおみくじを思い出してはにやりとし、自分の子にお小遣いを手渡すだろう。これも、思い出の連鎖となりそうだ。(芦田安生)