若者と触れ合う機会に

2019.03.17
未―コラム記者ノート

 柏原高校が4年目となる「地域課題から世界を考える日」を開き、生徒たちが国際的な視野に立って地域の課題について学習した成果を発表した。これまでは高校で行われていたが、今年は丹波の森公苑で開かれ、より充実した内容となった。

 パネルディスカッションでは、アメリカからの長期留学生を含め8人が登壇。それぞれの海外での体験を語った。中国に行った男子生徒、韓国に行った女子生徒は、マスコミなどで訪問国に良くないイメージを持っていたが、実際、人々と交流し、そのイメージが変わったことを話した。カンボジアに行った女子生徒は物質的豊かさよりも精神的な豊かさの大切さを感じたという。

 また、地域の課題ではマーケットの活性化策や、外国人の住みやすい町への提案、恐竜化石の情報発信などについて発表があった。「高校生のお弁当改革」という身近なテーマも取り上げられた。

 大学のない丹波地域にとって若者と触れ合う機会は少ない。会場が広くなったので、さらに地域住民と接点が持てる発表会になればと思う。
(坂井謙介)

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