聖徳太子が作ったとされる「十七条憲法」の「和の精神」などを広める活動を展開している「和プロジェクトTAISHI」(宮本辰彦代表)が3日、全国19寺院と人道の丘公園(岐阜県)で、書家による世界平和を願う「奉納揮毫(きごう)」を行った。
兵庫県丹波市山南町では、聖徳太子が創建したと伝わる石龕(せきがん)寺で行われ、書家の新井芳洋(ほうよう)さん(宝塚市)と向井琢美さん(姫路市)が書に臨んだ。新井さんは縦1メートル、横2・3メートルの和紙に同憲法第一条の「和以貴為」、縦1・6メートル、横1メートルの和紙に新元号「令和」を力強くしたためた。
書き終えた和紙とともに揮毫を見守った檀家らが集合写真におさまり、世界平和を祈った。
檀徒総代代表の和田光平(みつひら)さんは「新元号が発表された良いタイミングで奉納揮毫があった。平和な令和であってほしい」と話していた。
同プロジェクトは2年目。昨年は、パリにあるイスラム教モスクや、全国47社の護国神社などで奉納揮毫を行った。