ガイドのおもしろさ

2019.05.12
未―コラム記者ノート

 所属する丹波市春日地域の観光ボランティアガイド、お福ちゃんガイドの会の総会で、①「黒井城と保月城」と呼び名が2つあるが、どちらが正解か②来年のNHK大河ドラマのタイトル「麒麟がくる」の意味は、というガイド中によく受ける質問が出た。

 保月城の名は、築城した赤松筑前守貞範が、自分の世が長く続くようにという意味から「保築」と名付け、「保月」に変化したという説から来ていると説明があった。黒井城が正式名称。「麒麟」は英雄の頭上に降りてくるとされる中国の想像上の動物。大河では、主人公の明智光秀や、豊臣秀吉、徳川家康などの若かりし頃からを描き、誰の頭上に麒麟が降りるかを、戦国の世と同様、群雄割拠する現代に照らし合わせて描くという。

 黒井城跡や興禅寺で行われた「ようこそ御茶の国丹波」のイベントで、福知山市の観光ガイド、芦田八郎さんが「光秀公の好敵手、直正公なくして光秀公は語れないことが良く分かった」と話されるのを聞き、「我が意を得たり。直正にも麒麟が」と自己満足した。「ウラ話飛び出す話術五月の空に」。(臼井 学)

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