新しい仲間は「ピアノ」 住民100人集い音色楽しむ

2019.06.03
ニュース丹波市地域

春日部荘に設置されたピアノ=2019年5月18日午後6時55分、兵庫県丹波市春日町多利で

新しい地域の「仲間」、よろしくねー。兵庫県丹波市春日町の春日部地区自治協議会(高見善隆会長)の拠点施設「春日部荘」に、同市内在住者からアップライトピアノが寄贈された。5月18日には、ピアノのお披露目を兼ねた音楽コンサート「ピアノがつなぐ絆 木花咲邪(このはなさくや)コンサート」が開かれた。地域住民を中心に100人ほどが来場し、新たに加わった仲間の美しい音色を楽しんだ。

市内在住者が寄贈、調律し命吹き込む

1969年製のヤマハ製のピアノで、春日部地区の男性の知人が寄贈したもの。3月に春日部荘に設置し、長らく奏でられていなかったため調律した。再び命を吹き込んだピアノの音色を堪能してもらおうと、同地区自治協議会がコンサートを企画。春日部荘近くの阿陀岡(あだおか)神社にまつられている「木花咲邪姫(このはなさくやひめ)」から公演名を取った。

コンサートでは、音楽療法士の義積美由紀さんがピアノなど、音楽大学出身の吉見順子さんがボーカル、趣味で楽器演奏を楽しむ北山佳範さんがオカリナやギター演奏を務めるなど、地域の「オールスター」が出演した。

吉見さんが歌う「野ばら」「カロミオベン」「ストーリー」などを義積さんがピアノ伴奏したほか、北山さんが「津軽海峡冬景色」「春日部小学校校歌」をオカリナ演奏、義積さんによる「ノクターン」独奏もあった。春日部地区を拠点に活動する「童謡唱歌の会」も出演し、「花は咲く」「おお牧場はみどり」を歌い、最後は来場者とともに「上を向いて歩こう」を楽しんだ。

高見会長は公演の中で、「丹波市で一番子育てがしやすい地域をめざしている。少し古いピアノだが、しっかりしているので自由に弾いてほしい」とあいさつした。

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